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画像検査のジレンマ (画像検査のコツ その1)

2020.03.06

経理課

画像検査は有効なのか? 製造業の検査部門に関係する方は、一度は悩んだことがあるのではないかと考えます 私たちの考える画像検査とはどのようなものなのか 課題をあげながらご紹介していきたいと考えます   画像検査の導入を検討されるうえで整理しておきたいことは以下の3つの項目です

  1.  目視検査を採用している
  2.  目視検査のコストを把握している
  3.  目視検査のリスクを把握している
  まず「1」は人の目による検査をしているということです この場合、定量化された検査をしていないことを認識して頂くことが重要です 現場でよく耳にするのが 検査指示書や図面では定量的な検査基準を用意されているのですが 残念ながらひとの目にはノギスや定規などは埋め込まれていないため 定量的な検査をしているとは言い難いと考えます さらに目視検査をする人が複数人いる場合 それぞれの人によって検査指示書のとらえ方は異なります 続いて「2」は、どの検査対象製品に対し、目視検査に携わる人が何人で 何時間検査に費やしているかを把握している必要があります これは人件費を把握することで 設備を導入するためには費用対効果を検討しなければなりません そして「3」 これが意外と把握しにくいのですが、 目視検査=人の目は曖昧である ということをしっかりと認識頂く必要があります 意外とこの認識が低いこととリスクと捉えていない人が多いことに驚きます 目視検査をする人の検査基準は 検査指導者が口頭や検査指示書などを用いて、理解していくものと考えます ある程度の理解度に達すれば 比較的早い段階で検査の実務に従事することが可能と判断されます その後も検査指導者からのサポートをうけながら修正を繰り返すことで 検査基準の理解が深まっていくかもしれません そういった意味では、検査基準に対して 柔軟な対応ができているというふうに捉えることもできます ですが、検査基準そのものの曖昧さについてのリスクは 依然潜んでいるままであると言えます 当然、目視検査をする人も、年齢を重ねるごとに検査能力の衰えがあったり 検査する人の入れ替えがおこなわれると、 各自の検査基準の統一理解をやり直さなければなりません 統一理解された検査基準の継承は、目視検査=官能検査である以上は 非常に難しい課題となっています 私たちが、皆さんにご紹介する画像検査(装置)は 検査基準の定量化運用のしやすさをめざして、つくっています 次回は、その特徴の一部をご紹介を致します 検査にご興味やお困りのテーマがございましたら、ぜひご相談ください お待ちしています! <参考 組付け検査(ロボットVer)> ■外観検査システムのご紹介はコチラ

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